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2009年11月8日日曜日

『あぶない』ってどういうこと?





この写真を見て


『あぶな~い!』


そう思いましたか?
それとも


『すっげ~!!』


そう思いましたか?




ワタナベは、もちろん後者。


『すっげ~!!』






この子たちは、みていると、危なげなく、遊具を登っていき
危なげなく、立ちます。




ここで少し、
『あぶない』
ということを、考えてみたいと思います。



さて、質問です。


一度も転ばずに、歩けるようになった人はいますか?
一度も転ばずに、自転車に乗れるようになった人はいますか?




私たちが何らかの運動スキルを習得するとき
必ず、失敗の経験をします。
それは、 “転倒”  だったり  “転落” だったり・・・。




失敗と成功を繰り返しながら、運動スキルを習得していきます。



では、もうひとつ質問です。



今、歩いていて、『あっ、あぶね!』 って転びそうになったのを
回避したことがある人。
今、自転車に乗ってて、『あっ、あぶな!』 って倒れそうになるのを
回避したことがある人。




そうです、今、私たちは、
『あ、、あぶない!』
が分かるから、転ばないし、倒れない。



私たちのからだのなかには、

【運動制御】
【姿勢制御】

といって、
運動をしたり、姿勢を保ったりするときに
からだの安定性を保つための機能が備わっています。



【姿勢制御】
を使って、運動中に姿勢が崩れないように調整します。

【運動制御】
を使って、もし倒れても、怪我のないように倒れ方を調整します。



でもそれは、
何回も、何回も、失敗と成功を体験する中で身につける機能です。





上記の写真の男の子。



彼のからだのなかには、
あの高いところで、
2本のパイプの上に立って
姿勢を安定させるためのプログラムが
しっかり出来上がっています。


だから、彼は、
どうすれば、倒れて
どうすれば、倒れないか
を知っています



そう、一番 『あぶない』 のは
『あっ、あぶない!』がわからないこと・・・。
あぶない経験をしていないことです。



もちろん、いきなり、高い所に立つことが
『あぶない経験』ではありません。



いろいろな環境で、
立位バランスを安定させる
そんな多様な経験が、
どんな環境でも、
周りに流されることなく
自分の “できること” と “できないこと” をしかりと認識し
自分の能力の最大限を発揮できる力を身につけることに
繋がるのだと思います。






こうやって、遊びの中で、今の自分のからだの限界を知る。
そのことが、子どもたちに

何が危なくて
何が危なくないのか

を知る経験につながるとおもいます。



ちなみに別の男の子がジャングルジムの上に登っていました。


『そこから飛べる?』

と聞くと、

『ぼくはまだ、2段目からしか飛べないから、ここからじゃあぶないとよ』
って。。。。


あっぱれ!


自分の力を知っている。



きっと、この子たちは、
どのくらいで殴ったら、怪我をして
どのくらいで殴ったら、怪我をしないか
そんなことも自然とみにつけていくんだろうな?



巷では

『いまどきの子どもは・・・・・』

そう危惧していけど


もっと、自然に、子どもたちの力を信じて
のびのびと活動させることがたいせつなんじゃないかな?


結局、
『いまどきのこどもは・・・・・』



そう危惧したくなる子どもに育てているのは
私たち大人なんだから・・・・。



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